速報。レッドブル・エアレースで室屋選手が優勝!! 

今日開催されているレッドブル・エアレースで日本人選手、室屋義秀選手が見事に優勝しました。
最後の最後まで誰が優勝するのかまったくわからないという白熱した戦いでした。

最後の最後までもつれ込んだ激しい戦い

準決勝とも言えるラウンド・オブ8で室屋選手は強敵、マット・ホール選手とぶつかります。
一対一の戦いを勝ち抜かなければ決勝には進めません。
先攻だった室屋選手は54秒964という素晴らしいタイムを出したものペナルティで2秒加算されてしまいます。

会場のいたるところから悲鳴があがりました。
後攻のホール選手が手堅く飛んだらこれで室屋選手は敗退してしまうかもしれません。
けれどテクニカルなレーストラックと強い風という難しいコンディションがそれを許しませんでした。
ホール選手までペナルティで2秒加算されてしまったのです!!
0.331秒差という僅差で室屋選手が決勝に進むことに。
「ああ良かった」と胸を撫でおろしたわけですが、このハラハラドキドキが決勝最後の最後までずっと続くことになります。

決勝でランキング1,2,3位が激突

決勝のファィナル4に進んだのは室屋選手、ペトル・コプシュタイン選手、ランキング2位のマティアス・ドルダラー選手、そしてランキングトップのマーティン・ソンカ選手。最初に飛んだのは室屋選手でした。

レッドブル・エアレースでは後から飛ぶ選手が有利だと言われています。
前の選手の結果が無線で飛び込んでくるので、それを聞いて作戦を立てることができるからです。
決勝4人の中、最初に飛ぶ室屋選手ができるのはただ一つ。最初に良いタイムを出してライバル達にプレッシャーを与えることでした。

そして出したのが55秒268。強い風が吹いている条件を考えれば十分に素晴らしいタイム。
けれど世界のトップパイロット達を相手に優勝するためには十分とは言えませんでした。
何しろソンカ選手はこの時点で最速の54秒900を出しています。
しかもドルダラー選手、ソンカ選手はどちらも正確なフライトをすることで定評があります。

室屋選手に続いて飛んだのはコプシュタイン選手。
昨年のチャレンジャーカップの成績が認められ一番上のマスタークラスに昇格したパイロット。
1年目のルーキーでハッキリ言えばノーマーク。ところがこの人、侮れない実力を持っていました。

なんと室屋選手に肉薄するタイムでフライトしたんです。
「え、まさか」と会場の日本人達(=室屋応援団)がビビりだします。
結果、55秒846で室屋選手にわずかに及ばず2番手。

「ああ、良かった」と胸を撫でおろしたわけですが、次に登場するのが強敵のドルダラー選手でした。
2016のチャンピオン。室屋選手の同期で一番のライバルでもあります。

スタートして室屋選手のタイムをジリジリとリード。そのまま行けば室屋選手を抜いてトップに立ちそうな速さでした。

ところが最後のバーチカルターンで痛恨のパイロンヒット!!! これで3秒のペナルティ。
ここは千葉のレーストラックで一番のポイントと言われたところです。
最後に飛ぶソンカ選手のことまで考え、優勝目指して勝負に出た結果だったのかもしれません。
この瞬間、室屋選手は最悪でも2位になることが確定しました。
幕張の砂浜に訪れた観客席は大騒ぎです。

そして最後に飛ぶんだのがソンカ選手でした。ドルダラー選手と並び、現在最も手強いライバルです。

ソンカ選手のタイムによっては室屋選手の優勝の可能性は残っていました。けれど簡単にミスをするような選手ではありません。
フライトの前半は室屋選手をリードするタイム。

ところが幕張のレーストラックと強い風は本当に厳しい条件でした。手堅いフライトで知られるソンカ選手までがまさかのペナルティ。ゲートを通過するときの姿勢が水平でなかったということで2秒加算されてしまったのです。
この瞬間、室屋選手の優勝が決定しました。

幕張の海岸が大歓声に包まれました
2016s2017、日本戦2連覇。そして前回サンディエゴ戦に続いての連続優勝です。

しかも室屋選手はこれでワールドチャンピオンシップでもランキングトップに浮上することに。

レッドブルエアレースは残り5戦。室屋選手はシリーズチャンピオン目指します。
今回のレース同様、手に汗握る接戦がシーズンの最後まで繰り広げられることでしょう。
レース取材に訪れたCarBeのメンバーも全員大興奮の1日でした。

レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップのインフォメーションはhttp://www.redbullairrace.com/ja_JP